囲碁を覚えたのは、大学一年の時。
学校の夏休みに、東京から田舎の実家に帰ったとき、
近所の一人住まいのお爺さんが碁を打っているのを見て興味をひかれ、
星目(九子)置いて教わった。
覚えると面白さが増し、強くなりたい一心で東京の学校に戻ると碁の本を買って
読んだり、碁会所で教わったり、友達と打ったりして勉強した。
まず当面の目標はお爺さんに対して置き石を減らしてもらうことだった。「三連勝したら一つ減らす」
との約束をしてくれたので、学校の休みたんびに田舎に帰るとお爺さんに挑戦に行った。
大学三年の時お爺さんと互い戦になり、四年になると白を譲ってくれた。
多分アマチュア初段位の実力だったと思う。

実社会に出てからは友人とたまに打つくらいで棋力の上ではあまり進歩はなかった。

定年退職後、我孫子駅前の碁会所に初段の付け出しで通い始めた。
席亭はアマチュア七段で、碁会所に来るメンバーで毎月リーグ戦をやっており、「一か月に別の人と30局打って、勝率七割五分以上で昇段」という規定のリーグ戦に参加した。二年後三段になり、三年後五段になった。
その間碁会所の上手と打つてもらうだけでなく、高田馬場にある日本棋院の「淡路修三九段教室4-6段クラス」に半年通い勉強し、その教室で実戦の結果五段に昇段した。

その後、田舎に帰り十年になるが、残念ながら今のところ五段のままである。
日々「インターネット」で「世界の碁打」と対戦し、囲碁研究も購読して勉強しているが中々上にあがれないのが悩みである。